6月学校だよりより
~上川南部地区中体連大会を終えて~ 校長 金 山 達 也
最初に、去る6月7日~8日に、南部地区中体連陸上競技大会が旭川市で行われました。1日目は雷雨予報のため中止となり、2日目に短縮した内容(予選をせず、すべてタイムレースに変更)で、実施されました。上富良野中の選手はほぼすべての種目にエントリーしていたため、休憩もなく応援しっぱなしの1日となりました。大会新記録やタイ記録がでる中、自己記録を更新するために、日頃の練習の成果を発揮しようとゴールを目指していた姿が印象に残っています。また、6月7日には、旭川市緑橋通りで実施予定だった音楽大行進も雨天のため中止となり、出場予定であった本校吹奏楽部は、旭川市民文化会館小ホールでコンサートを実施しました。30分の時間を目いっぱい使い切り、拍手喝采を受けていました。来るべき吹奏楽コンクールでの活躍に期待したいと思います。
さて、6月20日~22日にかけて、南部地区中体連球技格技大会が各地で行われました。上富良野中学校が卓球の協力校ということで、時間的な制約があり、残念ながらすべての種目の応援は無理でした。平日にもかかわらず、多くの保護者の方が応援に駆けつけてくれていました。
結果は、上富良野中ホームページでも、掲載されているとおり、多くの種目において、目標の一つである上川代表決定戦に駒を進める状況になりました。まさに、上富良野中旋風が起こり、またもう少しの間、みなさんの活躍を見ることができます。ただ、結果が良かったからすべて良しというには、少しもったいない気がします。中体連の大会は、敗退=中学校の部活動の終わりを意味する種目がほとんどです。だからこそ、普通の大会と比較しても、より大きなプレッシャーに打ち勝つ精神力が必要になります。その精神力がどの種目でも、相手より少しだけ勝っていたという結果なのかもしれません。また、この大会で、普段の学校生活では見ることができないみなさんの一生懸命な姿や、負けて悔しがる表情など、みなさん自身の成長を感じる場面がいくつもありました。それが、何よりもうれしいことでした。
中学校の部活動にとって、大きな節目となる中体連大会。上川代表決定戦や全道大会の出場の有無にかかわらず、満足していない自分がいるとしたら、次の目標やステージに向かって、努力を続けてほしいと心から願っています。今後の様々な場面での上富良野中生徒の更なる健闘に期待します。
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~また一つ上中生の良さを発見!~
校長 金 山 達 也
去る5月29日、第79回上富良野中学校体育大会が、晴天のもと、無事に終了しました。心配された暑さも、午前中の開催だったため、運動に適する気温でしたので、生徒は大きく体調を崩すことなく、全力で競技に参加することができたようです。
コロナ禍を経て、学校行事はそれまでの当たり前を見直し、内容が大きく変わった学校がほとんどです。本校においても、開催方法や内容の見直しなどが行われてきています。開催方法や内容については、賛否両論があり、各学校とも試行錯誤をしている段階です。学校行事それ自体の目的は、「学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い、協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てる」と学習指導要領に記されています。前回AI(人口知能)について、少しふれましたが、AIの進化によって、架空の教師がオンラインで授業をするという未来もあり得る状況となってきています。しかし、学校行事だけは、いくらAIが進化したとしても、学校が担う教育活動として、その価値はゆるぎないものであると私は信じています。学校行事では、生徒のやる気が、様々な場面で発揮されます。どんな行事にしたいのかという計画段階から、どんな仕事をしようかという役割決定、よりよい結果をだすための作戦立案、何度も練習をするなかで生徒はどんどん上手になっていきます。また、壁にぶつかったとしても、みんなで知恵を出し合い、自分たちで乗り越えようとします。苦手なことでも、挑戦する限り、仲間が助けてくれます。自分にできることをするだけのことが、結果として、周りの仲間を助けることにつながることを学校行事は教えてくれます。行事を一つずつ乗り越えていくことで、子供たちは、個人として、集団として大きく成長していきます。
教師も生徒の望ましい成長に向けて、様々なアドバイスを工夫します。最初から最後まですべて教師が主導していては、子供たちの成長は微々たるものになってしまいます。適切なタイミングで適切な指示をすること、効率化をすすめたことで生み出された時間を生徒が試行錯誤する時間にあてることなど、できる限りの配慮を行います。常に、「生徒のための行事である」ということを念頭におきながら、進めます。教師にとっても、大きな意味をもつそれが学校行事です。
体育大会は、個人の力量が少なからず影響する行事ですが、当日の生徒の様子から、走るのが苦手な生徒も懸命に競技に参加していた姿、先にゴールしているにもかかわらず最後まで、走りきる姿、責任をもって係活動に取り組む姿が、何より印象に残っています。上富良野中学校の生徒の素晴らしさをまた一つ発見することができました。
体育大会の次は、いよいよ中体連が始まります。3年生にとっては部活動の集大成となる大会が続きます。すべての生徒が万全の体調で試合に臨むことできることを願うばかりです。
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~上富良野中学校校訓「熱意、創意、誠意」~
校長 金 山 達 也
はじめまして、今年度の異動で、美瑛中学校からこの上富良野中学校に赴任しました。金山と申します。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
新年度がスタートして、様々な学校イベントがここまで、終了してきています。始業式から入学式、生徒会主催の対面式、先日は、役員の認証式と全校集会がありました。その中で、本校の校訓である「熱意、創意、誠意」(昭和46年制定)について、以下のようにふれました。
〇熱意とは ・・・ 物事に対する意気込み。熱心な気持ち。
〇創意とは ・・・ 新しい思いつき。独創的な考え。
〇誠意とは ・・・ 私利・私欲を離れて、正直に熱心に事にあたる心。まごころ。
これからの将来を担うみなさんが大切にしてほしいことがこの3つの言葉に含まれています。
〇どんな仕事でも、一生懸命取り組むこと。
〇同じことを繰り返すのではなく、常に、改善し、新しい試みを行うこと。
〇まごころをもって対応すること。
将来、AIによって、みなさんが将来なりたいと思う職業が、なくなるかもしれません。でも、「熱意、創意、誠意」をもって、仕事をするあなたの代わりはAIにはできません。「熱意、創意、誠意」を意識しながら、いろんなことに取り組んでみてください。
と伝えました。どんなに、AIが進化しようとも、人がもつやさしさや、温かさを超えることにはならないと信じています。ただ、シンギュラリティ(AI知能が人の知能を超えること)が2045年に起きると予測されているように、先行き不透明な未来はだれも予想することができません。だからこそ、今できることを一生懸命取り組むこと、目標を立てて、それに向かって努力することが大切だと考えます。
【保護者の皆様へ】
先日実施したPTA総会、および部活動育成会総会へのご参加、誠にありがとうございました。また、当日、参加がかなわなかった保護者の皆様には、次の機会にお越しいただければ幸いです。子供たちの健やかな成長のためには、保護者の方と学校教職員全員の総力を結集する必要があります。これまでと同様、皆様のご理解とご協力を賜りながら、教育活動を推進してまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。 (4月学校だよりより)