夏休みの振り返りと飛躍の2学期に向けて     

                              校長 金山 達也 


 6月の吹奏楽祭からはじまった上富良野中の部活動応援。みなさんの真剣な表情をとにかくたくさ
ん見ることができました。中体連陸上競技大会、南部地区中体連球技大会での上富良野中旋風、そ
れは上川代表決定戦へとつながり、この1年間の集大成とも言える期間となりました。さらに1学期後
半、そして、夏休み中の野球部と吹奏楽部の応援につながります。野球部の応援のため7月の3連休
の合間を縫って、帯広へ向かいました。私にとっては、高校2年の夏以来、約40年ぶりに帯広の森野
球場を訪れることができました。当時の記憶はもうほとんど残っていませんが、どこか懐かしい雰囲気
を感じることができました。そのなかで、野球部の活躍は目を見張るものがありました。1回戦はオー
ル室蘭チームに逆転勝利。2回戦も稚内連合チームにこれまた逆転勝利。そして迎えた準々決勝、足
寄・本別・勇足・陸別中学校の合同チームとの対戦、初回に4点を取られるも、その裏に3点をすぐに
取返すなど、あきらめない姿が夏の暑さを感じさせないほど、印象に残りました。少子化や部活動の
地域展開が進むなか、特にサッカーや野球など、試合をするための人数がある程度多い競技は、複数
校による連合チームが増えてきています。当然、本校のように単独で参加できるチームが少なくなって
いく傾向ではありますが、どのような形態のチームでも、スポーツに親しむことができる、真剣勝負が
できる環境を整えていくことが大切なのだと改めて感じました。子供たちにとって貴重な経験ができる
場所の確保が急務となっています。 
 夏休みに入って、校舎が閑散とするなか、気持ちのよいあいさつをしてくれる吹奏楽部のみなさん。
そのみなさんの晴れ舞台も見ることができました。2学期の始業式でも話しましたが、旭川吹奏楽祭、
始業式の演奏、そして吹奏楽コンクールと3回今回の曲を聞くことができましたが、どんどん精練さ
れ、素晴らしい曲になってきていると感じているのは私だけではないはずです。その結果が、全道大
会への切符を勝ち取ったということにつながるのでしょう。8月29日には更なる目標に向かって、より
凝縮された7分(演奏時間)にしてほしいと願っています。 
2学期が始まります。4か月もある今学期は、1年のなかで、特に重要な期間となります。進路につい
て、考えるための期間をどう過ごすかが大切です。学年ごとに、取り組む内容は違いますが、15歳の
春をどんな形で迎えるのか、18歳の春、そして10年後の自分をイメージしながらこの2学期を大切に
過ごしてほしいと思います。 

 

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今年の中体連では上富良野中運動部が大活躍で、報告会およびその表彰式が長引きました。さらに、恒例となった生徒会主催の応援団の熱意のこもった応援、吹奏楽部の素晴らしい演奏、終業式での各学年・支援学級代表の立派なあいさつで、時間が足りなくなりました。体育館の温度も32度となり、校長のあいさつをほぼ全カットしましたので、ホームページに掲載させていただきます。

 はじめに、さきほど表彰がありましたが、中体連地区大会、上川代表決定戦、そして、全道大会、お疲れ様でした。連日の報道で異常なとか危険なとか言われる気温のなかで、みなさんの活躍が光った大会だったと思います。特に、サッカー部は、全道大会の出場権をかけた決勝でPK戦までもつれる大熱戦だったと聞いています。先生も見ていましたが、前半早々に1点を取られ苦しい展開でした。先生は吹奏楽祭のため会場をあとにしましたが、選手のみなさんのあきらめない気持ちが同点ゴールに結びついたと聞いています。 上代でのバスケ部女子も、延長そして、わずか1点差の惜敗。野球部の最終回のあきらめない攻撃。炎天下のなか、必死にボールにくらいついていた男子テニス部。優勝候補に堂々と挑んだ男子バスケ部、少数精鋭で挑んだ男女バレー部、そして、会場協力校を担いながら大活躍だった卓球部のみなさん、本当にお疲れ様でした。また、中体連全道大会に参加した、陸上部、中体連に次ぐグレードの全道大会に参加した野球部のみなさんも、お疲れ様でした。暑さと自分との闘い、よい経験、よい思い出になったことでしょう。これから、全道大会に参加する卓球の高田さん、そして、吹奏楽部のみなさんもいよいよ出番ですね、より高い目標に向かって、前進あるのみです。

 一方、先週実施された上川管内少年の主張大会に、上富良野町の代表として、3年生の山下さんが参加されました。「変化に恐れず」という主張をしっかりと原稿ではなく、聴いてくれる人の方をみて、話されていました。大変立派だったと思います。

 この1か月の間に、2年生の宿泊研修や、スマホモラル教室など、本当にたくさんのことがあり、一つひとつコメントもしたいのですが、これから、何かの機会で話していきたいと思います。

 さて、今日は1学期の終了となります。この1学期を振り返るとどんな自分がいますか?
 学習面、生活面、係活動や行事、部活動、家庭での過ごし方・・・よかったこと、改善したいこと。たくさんあると思います。何度も話していますが、振り返ること、そして、次になにをすべきかを考え、それを実行することが今のみなさんには必要なことです。成果があったから、良かったではありません。先生がほめたい点は、みなさん一人ひとりがこの1学期をいろいろな目標をもって、様々な形でその実現に向けて、努力を続けていることが、なによりも大きな成果だと思っています。

 次の話題は、
 今、この瞬間、十勝岳が噴火したら、どうしますか?ということです。

 ・登下校中だったらどうしますか?

 ・家庭にいたらどうしますか?

 ・噴火の時に気を付けることはなんだと思いますか?

 十勝岳はいつ噴火してもおかしくないという状況です。夏休み中の課題というわけではありませんが、もし時間があれば、上富良野町のホームページを開いて、いざというときのための行動を確認しておきましょう。自分の住んでいる地域の避難場所や家族との連絡方法などは確認しておいて損はないと思います。

 最後に、明日から、31日間の夏休みとなります。

「夏休みが終わったとき、今よりもずーっと成長したみんなの姿をみられることを楽しみにしています」ある学級の通信をぱくりました。先生も同じ気持ちです。

 3か月ほど前、1学期の始業式で2、3年生に向けて話したことですが、自分の夢は見つかりましたか?まだ見つかっていないという人は、この夏休みをチャンスととらえて、いろいろなことにチャレンジして、自分の夢や目標を探してみてください。

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6月学校だよりより 

~上川南部地区中体連大会を終えて~       校長  金 山 達 也

 最初に、去る6月7日~8日に、南部地区中体連陸上競技大会が旭川市で行われました。1日目は雷雨予報のため中止となり、2日目に短縮した内容(予選をせず、すべてタイムレースに変更)で、実施されました。上富良野中の選手はほぼすべての種目にエントリーしていたため、休憩もなく応援しっぱなしの1日となりました。大会新記録やタイ記録がでる中、自己記録を更新するために、日頃の練習の成果を発揮しようとゴールを目指していた姿が印象に残っています。また、6月7日には、旭川市緑橋通りで実施予定だった音楽大行進も雨天のため中止となり、出場予定であった本校吹奏楽部は、旭川市民文化会館小ホールでコンサートを実施しました。30分の時間を目いっぱい使い切り、拍手喝采を受けていました。来るべき吹奏楽コンクールでの活躍に期待したいと思います。

 さて、6月20日~22日にかけて、南部地区中体連球技格技大会が各地で行われました。上富良野中学校が卓球の協力校ということで、時間的な制約があり、残念ながらすべての種目の応援は無理でした。平日にもかかわらず、多くの保護者の方が応援に駆けつけてくれていました。

 結果は、上富良野中ホームページでも、掲載されているとおり、多くの種目において、目標の一つである上川代表決定戦に駒を進める状況になりました。まさに、上富良野中旋風が起こり、またもう少しの間、みなさんの活躍を見ることができます。ただ、結果が良かったからすべて良しというには、少しもったいない気がします。中体連の大会は、敗退=中学校の部活動の終わりを意味する種目がほとんどです。だからこそ、普通の大会と比較しても、より大きなプレッシャーに打ち勝つ精神力が必要になります。その精神力がどの種目でも、相手より少しだけ勝っていたという結果なのかもしれません。また、この大会で、普段の学校生活では見ることができないみなさんの一生懸命な姿や、負けて悔しがる表情など、みなさん自身の成長を感じる場面がいくつもありました。それが、何よりもうれしいことでした。

 中学校の部活動にとって、大きな節目となる中体連大会。上川代表決定戦や全道大会の出場の有無にかかわらず、満足していない自分がいるとしたら、次の目標やステージに向かって、努力を続けてほしいと心から願っています。今後の様々な場面での上富良野中生徒の更なる健闘に期待します。

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~また一つ上中生の良さを発見!~

                 校長 金 山 達 也

 去る5月29日、第79回上富良野中学校体育大会が、晴天のもと、無事に終了しました。心配された暑さも、午前中の開催だったため、運動に適する気温でしたので、生徒は大きく体調を崩すことなく、全力で競技に参加することができたようです。
 コロナ禍を経て、学校行事はそれまでの当たり前を見直し、内容が大きく変わった学校がほとんどです。本校においても、開催方法や内容の見直しなどが行われてきています。開催方法や内容については、賛否両論があり、各学校とも試行錯誤をしている段階です。学校行事それ自体の目的は、「学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い、協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的、実践的な態度を育てる」と学習指導要領に記されています。前回AI(人口知能)について、少しふれましたが、AIの進化によって、架空の教師がオンラインで授業をするという未来もあり得る状況となってきています。しかし、学校行事だけは、いくらAIが進化したとしても、学校が担う教育活動として、その価値はゆるぎないものであると私は信じています。学校行事では、生徒のやる気が、様々な場面で発揮されます。どんな行事にしたいのかという計画段階から、どんな仕事をしようかという役割決定、よりよい結果をだすための作戦立案、何度も練習をするなかで生徒はどんどん上手になっていきます。また、壁にぶつかったとしても、みんなで知恵を出し合い、自分たちで乗り越えようとします。苦手なことでも、挑戦する限り、仲間が助けてくれます。自分にできることをするだけのことが、結果として、周りの仲間を助けることにつながることを学校行事は教えてくれます。行事を一つずつ乗り越えていくことで、子供たちは、個人として、集団として大きく成長していきます。
 教師も生徒の望ましい成長に向けて、様々なアドバイスを工夫します。最初から最後まですべて教師が主導していては、子供たちの成長は微々たるものになってしまいます。適切なタイミングで適切な指示をすること、効率化をすすめたことで生み出された時間を生徒が試行錯誤する時間にあてることなど、できる限りの配慮を行います。常に、「生徒のための行事である」ということを念頭におきながら、進めます。教師にとっても、大きな意味をもつそれが学校行事です。
 体育大会は、個人の力量が少なからず影響する行事ですが、当日の生徒の様子から、走るのが苦手な生徒も懸命に競技に参加していた姿、先にゴールしているにもかかわらず最後まで、走りきる姿、責任をもって係活動に取り組む姿が、何より印象に残っています。上富良野中学校の生徒の素晴らしさをまた一つ発見することができました。
 体育大会の次は、いよいよ中体連が始まります。3年生にとっては部活動の集大成となる大会が続きます。すべての生徒が万全の体調で試合に臨むことできることを願うばかりです。

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~上富良野中学校校訓「熱意、創意、誠意」~

                                                                           校長 金 山 達 也 

 はじめまして、今年度の異動で、美瑛中学校からこの上富良野中学校に赴任しました。金山と申します。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
 新年度がスタートして、様々な学校イベントがここまで、終了してきています。始業式から入学式、生徒会主催の対面式、先日は、役員の認証式と全校集会がありました。その中で、本校の校訓である「熱意、創意、誠意」(昭和46年制定)について、以下のようにふれました。 

 〇熱意とは ・・・ 物事に対する意気込み。熱心な気持ち。
 〇創意とは ・・・ 新しい思いつき。独創的な考え。
 〇誠意とは ・・・ 私利・私欲を離れて、正直に熱心に事にあたる心。まごころ。 
 これからの将来を担うみなさんが大切にしてほしいことがこの3つの言葉に含まれています。
 〇どんな仕事でも、一生懸命取り組むこと。
 〇同じことを繰り返すのではなく、常に、改善し、新しい試みを行うこと。
 〇まごころをもって対応すること。
 将来、AIによって、みなさんが将来なりたいと思う職業が、なくなるかもしれません。でも、「熱意、創意、誠意」をもって、仕事をするあなたの代わりはAIにはできません。「熱意、創意、誠意」を意識しながら、いろんなことに取り組んでみてください。

と伝えました。どんなに、AIが進化しようとも、人がもつやさしさや、温かさを超えることにはならないと信じています。ただ、シンギュラリティ(AI知能が人の知能を超えること)が2045年に起きると予測されているように、先行き不透明な未来はだれも予想することができません。だからこそ、今できることを一生懸命取り組むこと、目標を立てて、それに向かって努力することが大切だと考えます。

【保護者の皆様へ】
 先日実施したPTA総会、および部活動育成会総会へのご参加、誠にありがとうございました。また、当日、参加がかなわなかった保護者の皆様には、次の機会にお越しいただければ幸いです。子供たちの健やかな成長のためには、保護者の方と学校教職員全員の総力を結集する必要があります。これまでと同様、皆様のご理解とご協力を賜りながら、教育活動を推進してまいります。どうぞ、よろしくお願いいたします。 (4月学校だよりより)

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